スポーツトレーナー資格一覧・必要な資格とは?

メディカルフィットネスとは

スポーツトレーナーはアメリカでは国家資格ですが、日本では国家資格はありません。
法律的にも、アメリカでは資格が必須のスポーツトレーナーですが、日本ではスポーツトレーナーに必須の資格はありません。
ですが実際にスポーツトレーナーには、スポーツ選手の怪我の予防、応急処置やリハビリなど、医療系の国家資格が必要な場面が多くあります。
そのため、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、理学療法士など、医療系の国家資格を持っているスポーツトレーナーが大半です。

また、スポーツトレーナーの民間資格は存在しています。
有名なところでは、公認アスレティックトレーナーや、認定アスレティックトレーナーなどがあります。
これらの資格を持っていることは、紛れもない実力の証拠ですので、持っていればスポーツトレーナーの就職に有利なのは間違いありません。

ここでは、スポーツトレーナーが持っておくべき代表的な資格を一覧でご紹介します。

スポーツトレーナーにおすすめの資格一覧

・医療系国家資格

選手の怪我の予防・応急処置、その後のケア、リハビリ指導を行うこともあるスポーツトレーナーの中には、以下のような医療系国家資格を取得している人も多くいます。
医師などに頼らなくても現場である程度の処置を行うことができるうえ、監督や選手の信頼も得やすくなるという強みがあります。

柔道整復師

打撲・捻挫・脱臼や骨折の回復を目的とした処置を行う、柔道整復師として働くために必要な国家資格。
高校卒業後、国が指定した学校か養成施設に入学し、3年以上専門知識や技能を修得して受験資格を得たのち、年に1回行われる「柔道整復師国家試験」を受験して合格すれば、資格を取得することができます。

合格率:65.8%
※参照:2019年(平成31年3月3日(日)に実施)
厚生労働省「第27回柔道整復師国家試験の合格発表について」

あん摩マッサージ指圧師

手、指などを用いて血行を良くしたり、こりをほぐしたりするあん摩マッサージ指圧師として働くために必要な国家資格。
肩こりや腰痛、頭痛を和らげるなど、身体の不調の改善を図ることができ、スポーツ業界だけでなく、一般社会においても需要のある職業です。
高校卒業後、国が指定した学校か養成施設に入学し、3年以上専門知識や技能を修得して受験資格を得たのち、年に1回行われる「あん摩マッサージ指圧師国家試験」を受験して合格すれば、資格を取得することができます。

合格率:76.4%
※参照:2019年(平成28年2月27日(土)及び28日(日)に実施)
厚生労働省「第27回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について」

はり師

体のツボを金属針で刺激することで自然治癒力を高める、伝統的な東洋医学に基づく治療を行うはり師として働くために必要な国家資格です。
生活習慣病や事故後の後遺症などに有効かつ、副作用が少ない治療法としてニーズがあります。
高校卒業後、国が指定した学校か養成施設に入学し、3年以上専門知識や技能を修得して受験資格を得たのち、年に1回行われる「はり師国家試験」を受験して合格すれば、資格を取得することができます。

合格率:78.5%
※参照:2019年(平成28年2月27日(土)及び28日(日)に実施)
厚生労働省「第27回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について」

きゅう師

体の表面にもぐさを置いて燃やし、その熱刺激によって治療する漢方療法を行うきゅう師として働くために必要な国家資格です。
生活習慣病や事故後の後遺症などに有効かつ、副作用が少ない治療法としてニーズがあります。
高校卒業後、国が指定した学校か養成施設に入学し、3年以上専門知識や技能を修得して受験資格を得たのち、年に1回行われる「きゅう師国家試験」を受験して合格すれば、資格を取得することができます。

合格率:86.8%
※参照:2019年(平成28年2月27日(土)及び28日(日)に実施)
厚生労働省「第27回あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師国家試験の合格発表について」

理学療法士

病気やケガのために不自由になった患者の基本的な運動機能を回復させる、理学療法士として働くために必要な国家資格です。
医師の指導の下、歩行や車椅子の訓練、治療体操などの運動療法、電気療法、マッサージ療法などを行います。
高校卒業後、国が指定した学校か養成施設に入学し、3年以上専門知識や技能を修得して受験資格を得たのち、年に1回行われる「理学療法士国家試験」を受験して合格すれば、資格を取得することができます。

合格率:85.8%(うち新卒者92.8%)
※参照:2019年(平成31年2月24日(日)及び2月25日(月)に実施)
厚生労働省「第54回理学療法士国家試験及び第51回作業療法士国家試験の合格発表について」

・民間資格

スポーツトレーナーの民間資格がいくつかあります。
必須では無くとも、これらの資格を持っていることは、優れたスポーツトレーナーである証明になります。

公認アスレティックトレーナー(JASA-AT)

公益財団法人 日本スポーツ協会が認定する、メディカル・コンディショニング資格です。
競技者の健康管理、傷害予防、スポーツ外傷・障がいの救急処置、アスレティックリハビリテーションおよびトレーニング、コンディショニングに当たる専門家の育成を目的としています。
現役スポーツトレーナーを主な対象とした講習会・検定試験(理論試験、実技試験)があるほか、講習会と同じカリキュラムを履修することができる承認校(大学・専門学校)で学ぶことで、講習・検定試験の一部またはすべてが免除されるシステムがあります。

認定アスレチック・トレーナー(JATAC-ATC)

特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会が認定する資格。
以下の資格要件を満たし、正会員登録をすることで取得することができます。

1.同協会の講習会でスポーツ科学分野の単位を取得かつ、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師・きゅう師、理学療法士、作業療法士などの資格をもっていること
2.NATA認定トレーナー、または日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格をもっていること
3.2年制以上の専門学校、大学または大学院においてスポーツ科学系のコースを卒業し、本協会が認定する臨床医学系および、スポーツ科学分野の単位を取得していること

まとめ:スポーツトレーナー資格一覧・必要な資格とは?

優秀なスポーツトレーナーを目指すならば、これらの資格は半ば必須と言えるでしょう。

とくに医療系の国家資格は、それぞれのケースで必要になってきますので、スポーツトレーナーを目指している方はぜひ取得しましょう。

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